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地獄車 [地獄門] | ROTTEN ORANGE


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●なるほど。次の『デスコンパ』も、実体験っぽいですね。

マサ「それは私の先輩の実体験です」

下條「僕も昔から、“コンパは百害あって一利なし”って言ってまして」

●それ、響く標語ですね(笑)。

下條「僕のエピソードは重過ぎるので、マサの先輩の実体験を歌詞にした感じです」

●でも《純情愛情不思議少女その気でついてきゃ新興宗教》っていうオチは重いですよ!

マサ「これも実話ですよ」

●そ、そうなんですね。そして《HARAKIRI》の歌詞は、他の曲のエピソード的な歌詞とは一線を画していますが……。

下條「これは、僕の地元にイ◯◯◯◯っていう自称イエス・キリストの生まれ変わりがいまして、今は沖縄から東京に場所を変えて選挙活動しているんですけど、その方の台詞なんですよ。この方は、いつも対立候補に対して『腹を切れ』って言うんです。それを歌詞にしようと思ったんですけど、流石にこの時はいい年こいてたんで、個人名は入れなかったですね」

●これを聴いたら、わかる人はわかる?

下條「でしょうし、地元の方は一発でわかってくれましたね」

●いろんな方がいるんですね……。

下條「全然当選しませんけどね。身近で又◯っていう人がいたら、沖縄では『イ◯◯◯◯の親戚?』って聞かれますよ。今、ピースの又◯って出て来てますけど、あんなの二番煎じですよ!」

●敵わなそうです(笑)。いよいよ終盤にきて『ウンコ哲学』。タイトルからウンコって、また、とんでもないですね!

下條「当時もこれはレコーディングの時に揉めましたね。リョウジンとマサ対僕っていう。当時のドラムはどうでもいいっていう感じだったので。ウンコありかなしかで延々バトルでした。何でありになったんだっけ?」

マサ「哲学的な内容をリョウジンが納得してくれて、じゃあ腹を括ってやろうっていう」

リョウジン「表面的なところを気にしていたので、歌詞をよく読めば、まあまあって」

下條「ばちかぶりの『産業』のパクリかって言われたんですけど、違いますから! これは、タイトルを忘れたんですけど、水木しげるのマンガで、ウンコを食えば仕事をしなくていい、みたいな話があったんですよ。それをマサに話したら、そんな世界が出来たとしても、絶対にヒエラルキーが存在するってって言われて。人間の欲望は限りないとか、俗物的なところを批判するような歌詞になっていったね、だんだんと」

●また、実は深いっていう。そしてラストの『鉄拳制裁』は、聴いて字の如く、アントニオ猪木さんのことを歌っているんですかね?

下條「そうです。アントニオ猪木が好きなんですけど、引退した時にこれを作りました」

●愛と共に批判も含まれているような気がしました。

下條「はい、それはもう僕個人の猪木に対する愛憎です。一番参考になるのは『グラップラー刃牙』で、モロ猪木な人がいるんです。凄くいい奴な振りして悪い奴なんですけど、僕が歌詞に込めたのはそういうニュアンスですね。僕らは猪木に裏切られる快感に慣れてしまっているんですよ」

●はい、遂に全曲を語って頂きました! いやあ、いろんなバンドの全曲解説やってますけど、これほど発見が多い全曲解説はなかなかないですよ(笑)。

下條「一つ一つがマニアック過ぎますよね(苦笑)」

Photo by 中嶋環
Interview by 高橋美穂



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