![地獄車 [地獄門] | ROTTEN ORANGE](img/head-int01.jpg)
●ロッテンからリリースした後の、ツアーでの各地のリアクションは、どうだったんでしょうか。
下條「行くまで怖かったんですよね。初めて知らない土地でライヴして、アウェイはどんな感じだろうかって。でも、僕らのことを凄く知ってくれていたし、アルバムを買ってくれていたし、それに感動して。感謝の気持ちでライヴをしましたね。ライヴハウスの前で話しかけられたりして、僕らを知ってるんですか!?って」
●アルバムを出すことのパワーに気付いたり、自信がついたところもあったんじゃないですか?
下條「自信もついたけれど、もっと出来るなっていう反省点もいっぱいありましたよ」
●それが2枚目に反映された?
下條「いや、全く反映されませんでしたけど(苦笑)。思いと実力がついていかないんですよね」
●でも、“沖縄に地獄車あり”みたいな存在感は轟いていましたよ。
下條「ああ、そうですけど、不思議な感覚でしたよ。嘘のような本当の話が続きましたね」
●でも、そうこうしているうちに、休止期間に突入してしまうじゃないですか。
下條「恥ずかしい話、僕の経済的な理由ですね。当時も変わらないですけど、僕はダメな大人なので、散財しまくってですね、バンドと言うよりも仕事をしなきゃいけないっていう、ホームレスの一歩手前になってしまいまして。そこで急いで入った就職先が、今で言うブラック企業みたいなところで、休みが取れなくなったんですよね」
●休止宣言みたいなことって、しましたっけ?
下條「いや、後手後手です。すいません、僕ら、こんな連中なんですよ。目先のことでいっぱいいっぱいで」
●また、休止期間が長かったですよね。
下條「いや、でもその後にヴォーカルを変えて活動はしていたんですよね」
マサ「そうやってバンドを続ける道を模索したんですけど、やっぱり上手く行かなくて、一旦棚上げしようっていうことになって。それから3年くらいやらなかったんだよね。でも、私は私で別のメタルのバンドも未だにやっているんですけど、そのバンドが音源を全国リリースすることになって、結構上手く行って、自分が今そうなれたのは地獄車があったからだって再認識しまして、その地獄車が宙ぶらりんなのはよくないと思って、けじめを付けたいなって思って、下條に連絡して、いっぺん再結成ライヴをしてみようよっていうことを言ったのが2005年か2006年ですね」
下條「僕もタイミングよく仕事が変わりまして、ゆとりが出来て、またバンドやりたいなあって思っていたんですよね。その頃に、たまたま僕がロマンポルシェ。を沖縄で見ていて、掟ポルシェがマサと似てると思ったんです」
全員「(笑)」
下條「そこでロマンポルシェ。の打ち上げで飲んでいた時に、夜中の3時か4時にマサから電話が来て、うわ!って。そうしたら酔っ払った声で『再結成しようか』って。こんな偶然ってあるんだなって、即答しましたね、『やろうやろう! 実はお前とそっくりな人と飲んでいるんだよ! ちょうどお前のことを考えていたんだ!』って」

●そんな偶然が(笑)。でも、何年も下條さんはバンドをやっていなかったわけじゃないですか。
下條「やっていなかったですね」
●復帰に対して不安はなかったんですか?
下條「もう出来ないかなあとは思っていました。でも、やってみなきゃわからんしって。再結成ライヴに向けて練習したら、全然出来ませんでしたね。歌詞も忘れてるし。メンバーも演奏どんなだったっけって、CDを聴いてから練習したりして。そして不安は的中しましたね、復活ライヴで。俺は終わった後で凄く落ち込んで。それ一回で終わるつもりだったんですけど……」
マサ「盛り上がっちゃったんですよね」
下條「お客さんが」
●待ってました感はあったんじゃないんですか?
下條「ありがたいことに。僕の中ではそれとは別に、リベンジがしたかったんですよ。ライヴが全然ダメだったから、あと一回やればカッコつくと思って。それが2回目のライヴは、客のノリが冷たかったんですよ! 凄く練習して良いライヴが出来たのに、気温差が激しくてですね、僕、MCで怒ったよね。その気持ちで3回目をやったよね。一回目盛り上げて、二回目落としたんだったら、三回目もしつこくやるからな!って。それが再結成のモチベーションになりました」
●どっかが納得いかなくて続けていくうちに、面白くなっていったというか。
下條「そうです。僕ら、行きあたりばったりですけどね」
●復活の報告は、LARRYさんにはしたんですか?
LARRY「リョウジンとは節目節目で会っていたんですよ。マサもそうやけど、地獄車が止まっていても、二人ともバンドはやっていたんで。再結成っていうのも、わりとこっちは自然な感じがしました」
下條「今思い出したけど、復活した時のイベントに、イエローマシンガンが出たことも、キッカケになりましたね」
マサ「そうそう。打ち上げでイエマシの姉さんたちに、あなたたち続けなさいよ!って言われて」
下條「美川憲一みたいに?(笑)」
●そうやって周りの方々の後押しもあって、再び動きだしたところもあるでしょうね。
下條「そうですね」
Photo by 中嶋環
Interview by 高橋美穂
Vol.02 へ続く